有料トイレ……それは在住者の哀しみ
生まれて初めて有料トイレかぁ。。。
そう、皆さん、すでにご存知と思いますが、欧州の公衆トイレはたいがい有料です。
レストラン、美術館、駅、公園など、公衆トイレのドアを開けると、
そこには管理人のおばさんやお姉さんがいて、
日本円にして、50円から100円ぐらいの使用料を払う仕組みになっています。
私が初めて有料トイレを体験したのは、ベルギーのレストランでしたが、
「有料」よりはむしろ、トイレの中に管理人のおばさんがいることに、
強烈な戸惑いを感じたものです。
「ねぇ~、もしかして、私が用を足す間、ずっとそこにいるわけ?
私が濁音を立てても、それをずっと聞いてるわけ?」
そんなことを考えたら、パニックになりそうでね。
ベルギーのトイレには、日本のハイテクが誇る、
「音姫様」のような、ありがたい音消しマシーンはないし。
だいたい、トイレの中に、用を足すでもない第三者がいること自体、
落ち着かないじゃない。
ただでさえ、公衆トイレで、すでに用を済ませたメイク直し中のネエちゃんと
二人きりになったら、膀胱が縮む感じで、出るものも出ないのにさあ。。。
そりゃもう、イヤで、イヤで。
ポーランドに来てからも、あちこちの公衆トイレに管理人のおばさんがいて、
なんかこう、目を光らせてるような雰囲気に、ちょっと耐えられなかったのでした。
おまけに、ペーパーは、個室の中になく、
お金を払ってから、通路に取り付けられた紙巻器から、
使用分だけ持っていくというシステムでね。
用を足す前は、30センチで足りるかなあと思っても、
途中で、大に変わって、70センチぐらい必要になった場合、
足りなくなった人はどうするんだろう、って。
すごく心配しちゃったりするわけ。
せめて、ペーパーぐらい、個室の中にひとつずつ備え付けてほしいよね。
なんでそこまでケチるのか、よくわからない。
ま、ポーランドだから、仕方ないのかもしれないけど。
それにつけても、慣れというのは恐ろしいもので、
近頃は、トイレの中に、管理人のおばさんがいても、
ほとんど気にならなくなりました。
だいたい、用を足す時の音を聞かれるのがイヤで、
何度も何度も水を流すのは、日本女性ぐらいだそうですよ。
たとえば、国際空港の公衆トイレに行って、
周囲の音に耳を傾けていればわかるけど、
外人の女性って、すごいもの。
恥も、へったくれも、無いよ。
「自然に生じる音のどこが悪い」って、音の響きからして開き直ってるから。
そんな中で生活していると、用を足す時に無駄な水を流したり、
トイレの人口密度に過敏になったりという、日本的な感覚もどんどん失われていくものです。
やがて、トイレを使うのに、お金を払うことにも慣れてしまうしね。
管理人のおばさんが聞き耳を立てている有料トイレで、
堂々と用を足せるようになったら、あなたも立派な在住者として、
欧州の街を闊歩できるのかもしれません。
P.S
たまに日本に帰国して、伊勢丹あたりの公衆トイレに無料で入ると、
なんだか罪悪感を感じてしまってね。
こんな高級をトイレットペーパーを無料で使っていいのかー! ってね。
他の利用者は、みんな水を流しまくってるし。
ついでいうと、久しぶりに和式トイレを見ると、一瞬、使い方を忘れるんだよ。
「あ、どうやって、しゃがむんだったっけ」 みたいな。
慣れはこわい。
ちなみに、ポーランドで一番美しいトイレは、日本大使館のトイレだたよ(笑)
用も無いのに入っては、日本の生活を懐かしんでいます。
↑ちょっと淋しい
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